旅行の幹事に当たってしまい荷が重い
ゆりえさんは50代の主婦です。パート勤めをしながら、5年前から公民館の絵画サークルに入って活動をしています。
子育ても一段落し、子供の頃から好きだった絵を描いてみたいと思ったからです。
近頃はどのサークルでも会員数が減って来て、役割分担が難しくなっています。ゆりえさんの絵画サークルでも役割は輪番制になりました。
今年、ゆりえさんはスケッチ旅行の幹事に当たってしまいました。
絵画サークルでは年2回、日帰りで近郊にスケッチに行き、展示会に出品する作品の題材にします。
「私には荷が重過ぎるなあ」
ゆりえさんは、何とか旅行の計画を立てようと、会員の皆さんにアンケートを取ってみました。
皆さんの希望は風景、お花、歴史的な建物とバラバラで決まりません。
旅行先が決まらない悩みをブロック解除してもらうと
翌日、ゆりえさんは浮かない顔をして出勤しました。そして休憩時間には思わず溜め息をついてしまいました。
それを見て同僚のナミさんが声をかけてくれました。
「ゆりえさん、どうしたの?ため息ついてたわよ」
「いやだ恥ずかしい。うーん、実はね」
ゆりえさんは、絵画サークルのスケッチ旅行先が決められなくて困っている話をしました。
「ナミさん、どこかいいところ知らない?」
「そうねえ。旅行先に心当たりはないけど、困りごとは解決できるかも知れないわ」
ナミさんはマインドブロックバスターの資格を取ったことを話してくれました。ブロック解除すると潜在意識が働いて事態が良い方へ変わるという手法だというのです。
ゆりえさんは半信半疑でした。
するとナミさんが
「たとえば私の場合、ブロック解除したら渋滞にハマらずに済んだり、抽選に当たってチケットが買えたり、それから…」
と次々と思ってもみなかった幸運に恵まれた話をしてくれました。
「わあ、すごい。私にもブロック解除やって」
ゆりえさんは少しでも役に立つならと思ってナミさんにブロック解除してもらいました。
普段乗らない電車で思わぬ発見が!
仕事から帰って、ゆりえさんはお届け物を持って親戚の家に出かけようとしました。ところが、車のエンジンがかかりません。
前から時々エンジンの調子が悪かったので、あきらめて私鉄のローカル線に乗ることにしました。
いつも車なので電車に乗るのは久しぶりです。久々に車窓から見る田園風景が美しくて、思わず見惚れてしまいました。
目線を戻して車内の吊り広告をよく見ると、ワンデーパスがあり1日乗り放題です。
それに駅から行けるオススメの観光コースがあり、コースの中にはお花の美しい公園や神社仏閣と盛りだくさんな内容です。
ゆりえさんは「たまには鉄道旅もいいかもしれない。サークルのみんなに提案してみよう」と思いました。
次の絵画サークルの活動日、ゆりえさんが鉄道旅を提案したところ、皆さんが賛成してくれました。
今回は鉄道旅で計画を進めることがすんなり決まり、ゆりえさんはほっとしています。
「ブロック解除ってすごい。このコースならいっぺんに皆さんの希望がかなうわ。ナミさんにお礼を言わなきゃ」
ゆりえさんはマインドブロックバスターに興味が湧いて、ホームページを見てみようと思いました。
(公認リサーチャー 阿部桃子)