娘のことが心配で色々口を出してしまうお母さん
東京にお住まいの貴子さんのお嬢さんの美咲ちゃんは、この春大阪で就職することになりました。
年が明けてからは部屋決め、引越し、家具の購入などやることがたくさん。「お母さん、私が選ぶから」と言われているのに 、部屋決めから生活必需品の買い出しまで色々調べまくって口を出す始末。ついには心配が高じて引っ越しの日、大阪について行ってしまうほどでした。
とうとうご主人が「これからアイツは1人で暮らすんだ、失敗してもいいから1人でやらせてみろ」と苦言を呈するほどだったと言います。
娘さんのお引越し後は空の巣症候群になっちゃう?ブロック解除を勧めてみた
ある日貴子さんが我が家に、その時の大阪みやげのお菓子を持って遊びに来ました。
お茶を飲みながら私が「美咲ちゃんがいなくなって、反動でガックリこないでよー!そういうの空の巣症候群って言うらしいよ」というと、貴子さんは真顔で「そうなの、実は娘の引越しのこと考えてると、母親として久々の充実感?やる気が湧くのを感じるの。マジで反動が怖いわ〜。」と答えたのです。
「それ『子どもの全てを把握していないと不安』とか 『心配してると安心』という心のブロックがあるんじゃないのかな。良かったら、ブロック解除してみない?」と勧めると、マインドブロックバスターに興味津々。その場でブロック解除して帰りました。
子どもへの執着がなくなると、自分の人生に目を向けられるように
数日して駅で貴子さんを見かけました。旦那さんとお二人で仲良くお出かけのようでした。彼女も私を見つけたようで後でLINEをくれました。
「美咲に『ここはお母さんの家じゃない!!』と言われたの。そんなつもりで口を出していたのではなかったの。でもショックだった。それを聞いてやっと、何が起きてもそれがあの子の人生なんだって思えたの」
「最近夫婦で出かけたり、習い事探したり、もう一度、『お母さん』ではない自分の人生を楽しくしようと思って。娘に執着してたブロックが本当になくなったみたいだよ。ありがとうね!』と。
新年度、大きく変わるお子さんの生活が心配でたまらないという方は、一度ブロック解除してみると、大きな門出に対して気持ちよく送り出せるのではないでしょうか。
(公認リサーチャー 鷲浦朱里)